ワインのポリフェノール、トマトのリコピン、
ブルーベリーのアントシアニン、大豆のイソフラボン、
など、
最近はファイトケミカル(フィトケミカル =
phytochemical)に注目が集まっています。
ファイトケミカルというのは
植物が持つ天然の化学物質であり、
免疫として機能する成分でもあります。
例えば、ある場所で作物を植えたとして、
葉っぱがなった時に虫に全ての葉を
食べられることがあるかもしれません。
しかし、
栽培されている環境が適していれば
その作物は葉っぱを虫に食べられた後にも、
また新たな葉を出します。
そして、新たに出てきた葉っぱは
虫に食べられることがないのです。
何故かというと、虫が嫌う
成分を含んでいるからです。
このような天然の植物の免疫
成分がファイトケミカルです。
ファイトケミカルの多くは植物の果物や
野菜の色素や辛味成分でもあります。
ブルーベリーのアントシアニンは青色、
ブドウのポリフェノールは紫色、
ニンジンのβ-カロチンはオレンジ色、
トマトのリコピンは赤色、
ですね。
これらは抗酸化物質としても知られていて
体内に吸収されることで体の酸化を
戻してくれたり、予防してくれたり
することが非常に期待されています。
酸化が進むということは錆びることであり、
エイジング=加齢ともつながってきます。
エイジングというのは、時間が経って
年をとることによってももたらされますが、
実際のところは日々の生活の積み重ねです。
生体活動の上で排出される酸化したもの、
老廃物が処理しきれずに溜まっていけば
ドンドン体全体が酸化していきます。
ということは、生体活動上にでてくる
酸化物を体内で還元、処理できれば、
時間が経ったとしてもエイジングは
起こらないと考えることもできます。
アンチエイジングに意識を
向けている人が多い昨今、
ファイトケミカルに注目が集まる
のも自然なことだと思います。
ただ、少しばかり、注意
したいことがあります。
それは、ファイトケミカルという
言葉が知られる一方でその
性質が知られていないことです。
ファイトケミカルは果物や
野菜などの天然の成分です。
この成分は、化学的な処理をして
しまうと活性を失ってしまいます。
原材料から濃縮したり、抽出したり
したものは基本的に効果が
なくなっていると考えるべきです。
例えばですが、ニンジンを生でそのまま食べれば
活性しているファイトケミカルを摂取できます。
ですが、サラダにして市販のドレッシングを
かけてしまえば、それだけでファイトケミカルは
活性を失ってしまうのです。
どうして活性を失ってしまうかというと、
市販のドレッシングに入っている食品添加物や
保存料などの化学物質に反応してしまうからです。
ファイトケミカルは、非常に
繊細なものなんですね。
市販のドレッシングではなく、天然の塩や
天然の油だけの手作りドレッシングなら
ファイトケミカルは活性を保ったままです。
やはり、濃縮、抽出された化学物質は
生命にとって悪影響を与えるようです。
ですが、巷では
リコピンが、、、
アントシアニンが、、、
ルテインが、、、、、
といって、
山ほど色々なサプリメントがでてますが、
はてさて、本当に効果があると思いますか。
濃縮、抽出したものはビタミンなどの
栄養素にしても混ざって変質させないために
電子のつなぐ手を取っています(脱イオン)。
そのため、体に入っても栄養素自体も
効果的に機能することができません。
消化 ⇒ 発酵 ⇒ 吸収
のプロセスをスムーズに
たどることができないのです。
濃縮、抽出したものは栄養素でさえも
体内で機能が果たせないのに、化学物質に
めちゃくちゃ敏感なファイトケミカルが
活性を保つことは不可能でしょう。
知識がある方が良い、
という訳ではないのですが、
このような事実を知っているのと
いないのとでは選択する基準が
変わってきます。
サプリメントや健康食品にコストを
かけるのであれば実際に効果があり、
体に良いものを選んだ方が良いでしょう。
効果のあるサプリや健康食品の
分かりやすい基準は
濃縮、抽出していないもの、
混ぜていないもの、です。
もし、今食べられているものが
あるのであれば一度チェック
してみることをおすすめします。
そして、
何よりも大切にしたいのは
農薬を使用せずに作られた
天然のお野菜です。
自然の力そのものの
ファイトケミカルも
こわされずにそのまま、
残っていますよね。
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