新型コロナウィルスを原因にする新型肺炎が拡がっています。
ニュースでも大々的に報道されているので不安を感じる方も多いと思います。
不安を持って対処することはとても大事ですが、不安が強くなり過ぎると冷静な判断がしにくくなります。
私は看護師で、感染管理を徹底している病棟で勤務をした経験や発展途上国で公衆衛生活動をした経験があります。
が、やはりニュースを見ていると不安を感じました。
予備知識のない方は特に不安も強いと思います。
私は医師ではありませんし、感染症専門医でありません。
ですが、感染管理を徹底していた日本の専門的な病棟と、衛生状態が悪く感染対策を余儀なくされていた途上国で活動をした経験があります。
その経験から、公的な情報を中心にして生活の中で新型肺炎の感染を防ぎ、感染拡大を防止する対策をまとめておきたいと思います。
冷静な判断を行うためにも、イメージではなくすでに確認されている事実に基づいて考えることが大切。
今回の感染症の流行をきっかけにして、健康に対する知識を増やしておいてください。
日ごろから健康を増進するために取り組んでいきましょう。
まず最初に、一番気になる新型肺炎の予防法についてまとめておきます。
- 人混みをできるだけ避ける
- 電車やバスなどの公共交通機関の利用を控える
- 流水、石鹸での手洗いをする
- 手に塗り込むタイプのアルコール消毒剤を使用する
- 咳やくしゃみをするときは袖の内側、肘を使って口と鼻を抑える
- 現金よりは電子マネーを利用する
- マスクは予防にはならないがと心得る
一部を動画でも話しています。
それでは、今回の新型肺炎について詳しく見ていきましょう。
目次
新型肺炎の感染方法は2つ、予防し感染拡大を防ぐ7つの方法
今回の新型肺炎に感染する方法について、2つの経路を押さえておいてください。
- 飛沫感染・・・せき、くしゃみをしたときに、ウイルスがいる唾液や鼻水のしぶきが飛び、それを人が吸い込むことで感染する
- 接触感染・・・そのしぶきが付着した手や物に触れ、ウイルスを吸い込むことで感染する
先ほど、予防する方法をまとめていますが、この飛沫感染と接触感染を予防するためにできることになります。
このポイントについては、後で詳しく述べるとして、まずは現在の状況を押さえておきましょう。
事実を元にして知ることで恐怖にあおられることなく冷静な対処ができると思います。
世界的な新型コロナウィルス、肺炎の感染状況
2月3日の時点で世界的な流行になっていると考えられます。
2月3日(月)10時の時点で報告されている感染者数、死亡者数を表にしてまとめました。
2月5日(水)更新
厚生労働省の発表ページ、
中華人民共和国湖北省武漢市における新型コロナウイルス関連肺炎について(令和2年1月31日版)
では、1月31日時点での報告になっていました。
なので、NHKNEWS WEBと地方紙ではありますが山陽新聞に掲載されていた紙面から数字をまとめています。
中国では死亡者が多数出ていますが、他の国ではフィリピンを除いて亡くなっている人はいません。
このフィリピンでのケースは、中国の武漢からフィリピンを訪れていた中国人の方のようです。
以下、NHKNEWSより。
フィリピン政府は、中国の湖北省武漢から訪れていた44歳の中国人の男性が新型のコロナウイルスによる肺炎で死亡したと発表しました。
中国以外で新型コロナウイルスによる肺炎で死者が確認されたのは初めてです。
2月3日時点での死亡率をみてみると、およそ2.1%になります。
日本における新型肺炎の最新感染者数(2月3日時点)
日本における新型肺炎の感染者数は15名になります。
※↑クリックすると拡大します
新型肺炎の主な症状とは?
新型といっても肺炎です。
主な症状は、発熱、咳、息苦しさなどになります。
しかし、無症状でもウイルスの感染が見つかる人も出てきています。
2月1日発表 新型コロナウイルスに関連した患者(14、15例目)及び無症状病原体保有者(*)の発生について 厚生労働省
無症状病原体保有者というのは、咳や熱、呼吸困難などの症状はないけど、検査をしたらウイルスが検出されたというケースです。
無症状でも感染しているのはどうして?
ウイルスは感染した後、体内で増殖していきます。
数が増えれば増えるほど症状が出やすくなりますが、感染直後、または発症するまで増殖していない状態だとウイルスは体の中にいるけど症状は無いということが起こります。
潜伏期間というものですね。
もしくは、感染していても体質や免疫、遺伝子によっては症状が出にくい人もいるのかもしれません。
これは、可能性としての話で確証はありません。
この潜伏期間は、厚生労働省の発表では以下のように言われています。
潜伏期間は現在のところ不明ですが、他のコロナウイルスの状況などから、最大14日程度と考えられています。
後でも述べますが、この潜伏期間があることで人から人への感染が拡がる可能性が高くなります。
症状がなかったとしても、咳エチケットや手洗い、手と指のアルコール消毒を意識しておくのが大切ですね。
厚生労働省が推奨する新型肺炎の予防方法は?
これについては、一般的な風邪やインフルエンザなどの予防と同じになります。
一般的な衛生対策として、咳エチケットや手洗い、うがい、アルコール消毒など行っていただくようお願いします。
もう少し詳しくすると、このような感じになると思います。
- 人混みをできるだけ避ける
- 電車やバスなどの公共交通機関の利用を控える
- 流水、石鹸での手洗いをする
- 手に塗り込むタイプのアルコール消毒剤を使用する
- 咳やくしゃみをするときは袖の内側、肘を使って口と鼻を抑える
- 現金よりは電子マネーを利用する
- マスクは予防にはならないが拡大防止にはなり得る
これについて詳しく見ていきましょう。
新型肺炎、新型コロナウィルス2つの感染経路とは?
最初にもお伝えしていますが、新型肺炎の感染経路は2つです。
- 飛沫感染・・・せき、くしゃみをしたときに、ウイルスがいる唾液や鼻水のしぶきが飛び、それを人が吸い込むことで感染する
- 接触感染・・・そのしぶきが付着した手や物に触れ、ウイルスを吸い込むことで感染する
これは、風邪のウイルス、インフルエンザウイルスと同じ経路になります。
飛沫感染、人の唾液や鼻水のしぶきを吸い込み感染する
飛沫感染というのは、せきやくしゃみをしたときに飛び散る飛沫(しぶき)を近くにいる人が吸い込み、感染するという経路になります。
せきやくしゃみで飛び散る飛沫は小さすぎて、目では見えません。
せきやくしゃみをすると3~5m飛び散り、45秒ほどは空間にとどまるという報告もあります。
「咳やくしゃみの飛沫は4メートル飛び、45分間、空中に留まる」との研究結果 NEWS WEEK
こちらの動画はとても分かりやすいです。
(ライオンの公式youtubeのチャンネルから)
くしゃみをするときは、ティッシュやハンカチを使ったり、口と鼻を服の袖や肘の内側でカバーするのが大切になります。
そうして飛び散らないようにしたいですね。
接触感染、飛沫が付着した物や手を媒介にして感染する
次に注意したいのは、接触感染です。
接触感染というのは、ウイルスがついた飛沫が付着している手や物を触り、その触れたウイルスを吸い込んで起こる感染になります。
例えば、感染した人と握手をすると、自分の手にもウイルスが付く可能性がありますよね。
そのあとに、手を口元や鼻の方に持っていけば、ウイルスを吸い込む可能性があります。
そうやって感染する道筋になります。
新型コロナウィルスの増殖方法について、確実な発表や報告はまだ探せていません。
しかし例えば、風邪やインフルエンザであればのどの粘膜に付着して増殖することがわかっています。
それと同じように考えて対策をとるのが良いと、今の段階では考えられます。
また、目からも感染するという話も出てきていますが、目も粘膜なので、そこにウイルスが付着することで感染する可能性はあるかもしれません。
ただ、鼻や口は呼吸をするために空気を吸い込みます。
(陰圧になるため、ウイルスが入ってきやすい)
そのため、目からの感染よりは、通常どうり口や鼻からの感染を意識して予防するのが良いと思います。
口呼吸よりも鼻呼吸を行おう
また、鼻は鼻毛があるし、気管までの距離が口、喉よりも遠いため、口よりも感染リスクは少し減ります。
口呼吸はできるだけ止めて鼻で呼吸することは大切ですね。
空気感染よりは感染力は弱いと考えられる
あと、少し余談になりますが、こういった感染症の主な感染経路は3つあります。
飛沫感染と接触感染以外に、空気感染というのがあります。
これは、飛沫感染よりも感染力が強いと考えられています。
結核や麻疹、水ぼうそうなどが空気感染の感染症になりますね。
これは、飛沫で感染するのももちろん、せきやくしゃみで飛ぶ唾液の粒が蒸発して、乾燥したあとも感染力を持っているものです。
そのため、唾液が床や地面に落ちた後、蒸発するときに再度空気中に舞い上がり、それを吸い込んで感染するというものです。
空気感染が最も感染力が強いので、重症化しやすい結核などは発覚すれば、隔離(患者と外部との接触が極力ない環境に置く)が必要になることもあります。
今回の新型肺炎、新型コロナウィルスは、結核や麻疹などよりかは感染力が低いと考えられます。
しかし、注意しておくに越したことはありません。
新型コロナウィルスの感染が拡大する3つの理由
しかし、今回、どうしてこのように全世界に拡がってしまったのでしょうか?
それを知ることで、感染が拡がるのを予防しやすくなると思うので、お伝えしておきます。
大きく3つの原因が考えられます。
- 人から人へ感染するため
- 中国の武漢は、人口が多く、交通の要衝でもあるため
- 無症状の潜伏期間があるため
人から人へ感染するため
感染症の種類によっては、ヒトからヒトへ感染するもの、しないモノがあります。
昔、話題になった鳥インフルエンザなどは、動物からヒトへの感染でした。
そのため、その特定された動物と触れ合う機会がない人は感染することはありませんでした。
動物はそれなりに生きてる環境が限られています。
中国のニワトリがヨーロッパを旅行することはまずありません。
(それを予防するために検疫所があります)
しかし、ヒトは移動します。
バスに乗って、電車に乗って、飛行機に乗って移動します。
そのため、人から人へ移る感染症は流行しやすいんですね。
世界的な交通の要衝、人口が多い中国の武漢で発生したため
今回、発症したのは中国の湖北省にある武漢市です。
こちらの都市の概要をwikipediaより。
武漢市(ぶかんし/ウーハンし)は、中華人民共和国の中部、湖北省の東部、長江とその最大の支流漢江の合流点に位置する都市である。中国中部地方及び長江中流域唯一のメガシティで、湖北省の省都および華中地方唯一の副省級市でもある。
また、中国有数の工業都市、文教都市及び交通要衝でもある。市の総面積は8569.15㎞2であり、人口は1089.29万人である。市政府の所在地は江岸区沿江大道188号である。
参照元:wikipedia
人口は1100万人近くあり、ビジネス都市、交通の要衝でもあるということです。
商業が発展しているので、日本からも他の国からも外国人が立ち寄る機会が多いと思われます。
また、中国国内でも内陸の中心部に位置し、移動するのに経由する人も多いでしょう。
こちらはグーグルマップ。
ヒトからヒトへ感染するため、人口が多いこと、旅行者、経由する人が多いことはその感染症を流行させる大きな要因になります。
感染後、潜伏期間が長く無症状な状態があるため
2020年、2月3日時点では、新型コロナウィルスの潜伏期間は最大で14日ほどと言われています(厚生労働省)。
潜伏期間というのは、先にもお伝えしましたが、ウイルスに感染しているけど症状が出てない状態です。
体の中にウイルスはいるけど、病気と分からないってことですね。
厚生労働省の発表あり、無症状病原体保有者とは何か?
2月1日付で厚生労働省から「無症状病原体保有者」の発生についてと、発表が出されていました。
無症状病原体保有者5例目
(1)年代:30代
(2)性別:男性
(3)居住地:調査中
(4)症状、経過:
1月31日 第3便で帰国。症状はなく、念のため検査で陽性。
(5)行動歴:
本人からの報告によれば、武漢市の海鮮市場(華南海鮮城)には立ち寄っていない。
中国において、肺炎患者との明確な接触は確認できていない。
このように、病状はない状態で、検査をしてコロナウィルスが検出された状態のことを「無症状病原体保有者」と言います。
実際の医療現場では、あまりこうして堅苦しく漢字を並べることはありませんで、キャリアー(運ぶ人の意味)とか言いますね。
(症状がある人もキャリアーになります)
でも、正式に感じにすると「無症状病原体保有者」になるでしょう。
これは、新型コロナウイルスに限ってのことではありません。
基本的に、風邪もインフルエンザも無症状病原体保有者はいると思います。
症状があっても軽症ですむ人もいますからね。
罹ってる人からすれば、苦しくないので良いのですが、感染対策の面で見ると困ります。
症状があれば、自分が感染していると自覚することが簡単。
でも、無症状であれば検査をしない限り分かりません。
いつも通り外出するし、夜行バスに乗って東京のライブイベントに行くこともありますよね。
現在のところ、新型コロナウイルスで重症化する割合は、季節性のインフルエンザよりも低いようです。
しかし、この症状が軽度、無症状もあるというのも、感染を拡大させることにもつながるんですね。
感染を予防するには手と指の清潔を保つ機会を増やす
次に感染予防、また人に移さないようにするにはどうしたら良いかを考えていきます。
3度目ですが、基本的で大事なことなので、もう1度見ておいてください。
- 人混みをできるだけ避ける
- 電車やバスなどの公共交通機関の利用を控える
- 流水、石鹸での手洗いをする
- 手に塗り込むタイプのアルコール消毒剤を使用する
- 咳やくしゃみをするときは袖の内側、肘を使って口と鼻を抑える
- 現金よりは電子マネーを利用する
- マスクは予防にはならないと心得る
人が集まるところにはできるだけ行かない
ヒトからヒトへ感染することがわかっています。
ヒトは感染源になります。
君子危うきに近寄らず、ではないですが、不特定多数の人が集まる場所へ出かけるのは控えましょう。
もちろん、東京で電車通勤してたりすれば無理な話なんですけど、できる範囲で控えましょう。
公共交通機関を避ける
電車やバスなど、長時間、同じ室内で大人数と一緒にいるのもできれば避けたいところです。
ライブやイベントなどで大人数が集まるところは避ける
電車やバスなどと同じで、ライブやイベントなどで、大人数が集まるところに出かけるのも感染リスクを高めてしまいます。
出かけるときは、手洗いやアルコール消毒は意識しておきたいですね。
手洗い、アルコール消毒が新型肺炎の予防に効果的
感染方法のところでお伝えしましたが、新型コロナウイルスは飛沫感染のようです。
咳やくしゃみをした時に飛び散る飛沫にウイルスがいて、それを吸い込むことで感染します。
また、飛沫は手や物に付着することから、接触感染の対策が必要になります。
そして、最も一般的で効果的だと考えられるのが手洗いとアルコール消毒になります。
流水と石けんで手を洗うことで、手についているウイルスを落とすことができるんですね。
速乾性のアルコール消毒に関しては、手に塗り込むことでウイルスを殺すことができます。
WHOが推奨する手を洗う6つのタイミングはいつ?
WHO(世界保健機関)の新型コロナウイルスのページに、予防に関するポスターが掲載されています。
Novel Coronavirus (2019-nCoV) advice for the public
このページに予防と感染拡大防止に対して、生活の中でできることがわかりやすくまとめられています。
日本語訳版がなかったので、英語バージョンに翻訳をつけたものを掲載しておきます。
以下、クリックすると拡大します。
手が汚れているときは、流水と石けんで洗おう。
汚れてないときは、アルコール性の手指消毒薬を使おう。
- 咳やくしゃみのあと
- 病気の人に触れたあと
- 料理をする前、してるとき、したあと
- 食事をするまえ
- 動物や動物の排せつ物を処理したあと
他の人に移さないためにも、くしゃみをしたときは口と鼻をティッシュ、または肘で覆う。
そのときに使ったティシュは、すぐに蓋つきのゴミ箱に入れよう。
病気の人にふれたあと、咳やくしゃみをした後は、アルコール性の手指消毒剤を使う、または石けんと水で洗おう。
せきや熱、呼吸困難があるときは、速やかに病院を受診しよう。
公衆の場でつばや痰を吐かないようにしよう。
病院を受診した時は、渡航歴を医療スタッフとシェアしよう。
手の洗い方を見直そう
また、手を洗うというのは、普通は流れてる水に手をジャジャッと洗って終わりだと思います。
しかし、感染対策としては、もっと細部にわたって洗うのが大切になります。
首相官邸のホームページに手洗いについての図があったので、転載しています。
ポイントは、手のひらだけでなく、指先や指の間、親指の付け根、手首あたりまで洗うコトですね。
これがけっこう大変です。
私も病棟でやっていましたが、ジャジャっと洗うだけではかなり洗い残しが出ます。
感染管理対策の専門家に手洗いを聞くと、「もしもしかめよ」の1番を歌い終わるぐらいの時間をかけて洗いましょうと習ったこともありました。
手洗いにかかる時間はおよそ30秒間なんですね。
そう考えると、アルコール性の手指消毒剤の方がすぐに済むので簡便ではあります。
ちなみに、CDCガイドライン(米国疾病管理センター)によると、アルコール度60%以上の消毒剤が望ましいそうです。
例えば、こちらの消毒剤は裏面に成分表示があり、エタノール(アルコール度数)76.9~81.4vol%と書かれています。
基本的に消毒用アルコールはこの度数なので、成分表示を見ながら買いましょう。
上のリンク先を確認すると分かりますが、Amazonではすでに値段が高騰しています。
薬局などで買うのが良さそうですね。
現金よりも電子マネーを使って支払う
あと、これはまだあまり言われていませんが、個人的には効果的だと思います。
特に、駅内など、不特定多数の人が大勢買い物をする場所では意識しても良いと思います。
感染予防について考えれば、人の手をつたう物質は感染源になりやすいです。
お金は多数の人が受け渡しをしますので、お札や硬貨にウイルスが付着している可能性もあります。
物質に付着しているものは、そのうち活性を失います。
しかし、現金であればお金の支払いで、手渡しすることもありますよね。
そのときに、手と手が接触して、お金だけではなくウイルスをやり取りしてしまう可能性もあります。
そう考えると、電子マネーを使うのは、接触感染の予防にもつながると考えられます。
駅の構内のコンビニなど、1時間でも数十人~百人以上の人がレジで買い物しますよね。
意識しておくと良いと思います。
新型肺炎の予防にマスクは効果的か?
あと、感染予防というと誰もが思い浮かべるのはマスクでしょう。
しかし、マスクに感染を予防する効果はほとんどありません。
予防するには一般的なマスクは効果がないと考える
というのも、普通のマスクの網目とウイルスのサイズが違い過ぎて、ウイルスのみなら完全にスルーするからです。
マスクの網目は5マイクロメートル、ウイルスのサイズは0.1マイクロメートルです。
およそ50倍違う分けですね。
マイクロメートルとか、イメージしにくいですよね。
人のサイズで考えてみましょう。
ウイルスを人として、1.6m(人の身長)としてみると、マスクの網目は53mになります。
網にかかることはありませんね。
そのため、マスクをしているからといって、感染を予防できるわけではありません。
注意しておきましょう。
イギリスのニューズウィーク日本語版にこんな記事も掲載されています。
結論部分だけ、引用しておきます。
基本的には、公共の場でのマスク着用を推奨するべき強力な根拠は存在しない。
米疾病対策センター(CDC)も、「現段階では(何らかの合併症リスクの高い人も含み)何も症状が出ていない人がインフルエンザ予防のため外出先でマスクを着用することは推奨しない」としている。
結局、インフルエンザ予防の最善策は手をよく洗い、顔を触らないことだ。
予防に関してマスクは、気休めになりそうですね。
手洗いをして、顔を触らないようにしておきましょう。
せきやくしゃみをした時に、飛沫が付着するのを防ぐ効果はありそうなので、接触感染の防止には効果があるかもしれません。
正直なところ、可能性は減るかもしれませんが、減らない可能性もありそうです。
2月3日、新型コロナウィルスによる肺炎の状況と予防法まとめ
最後にまとめになります。
2月3日(月)午前10時の時点で、厚生労働省の発表によると、日本人の感染者は15名でした。
その内、無症状病原体保有者が5名とのことです。
また、中国では1万7千人以上の感染が分かっています。
その内亡くなっている人が、361人。
死亡率は2.1%ほどになります。
今回の新型コロナウイルスによる肺炎ですが、感染方法は飛沫感染、接触感染の2つが考えられます。
そのため、以下のことを生活の中で意識して感染予防をしておきましょう。
- 人混みをできるだけ避ける
- 電車やバスなどの公共交通機関の利用を控える
- 流水、石鹸での手洗いをする
- 手に塗り込むタイプのアルコール消毒剤を使用する
- 咳やくしゃみをするときは袖の内側、肘を使って口と鼻を抑える
- 現金よりは電子マネーを利用する
- マスクは予防にはならないと心得る
そして、手を洗うタイミングは、こちら。
- 咳やくしゃみのあと
- 病気の人に触れたあと
- 料理をする前、してるとき、したあと
- 食事をするまえ
- 動物や動物の排せつ物を処理したあと
マスクに関してはそれほど予防効果は認められていません。
マスクをしているから安心して手洗いをしないのは注意ですね。
今回の新型コロナウイルス、新型肺炎も要注意ですが、インフルエンザも流行る時期です。
感染予防を意識して、いつも元氣に過ごしていきましょう。
また、今回の新型肺炎での死亡者は、高齢者、そして心臓や肺などの持病を持っている方が多いようです。
参照:1月23日の新しいコロナウイルス感染の流行状況 中国政府HP
持病があると免疫力が低下したり、肺炎を機にそちらの症状が悪化して重症化することがあります。
何にしても、日々の健康管理に勝るものはありません。
こちらの動画も参考にして、免疫力を活性化していきましょう。
このブログでも、生活習慣病の予防だけではなくダイエットやアンチエイジングなど、健康レベルを高める記事が多数あります。
体力増強、免疫力活性化にも効果的です。
トップページから、興味のある記事を探してみてくださいね。
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