報われない努力ってあります。
「努力は必ず報われる」っていうフレーズは素晴らしいし、希望が持てるので氣は休まります。
でも、現実は厳しい、、、、わけではありませんが、現実は現実。
その努力が上手くいく場合もありますが、もちろんそればかりではありません。
どれだけ頑張ったとしても、報われないってこともあります。
ですが、有名な成功者や成果を上げる人が努力をしていることも事実です。
「努力した者が成功するとは限らない。しかし、成功する者は皆努力している」
これは、作曲家ベートーヴェンの言葉ですね。
報われない努力と、成果が上がる報われる努力。
その違いはどこにあるのでしょうか?
それには、「努力」という言葉をどのように理解しているか、が重要になります。
目次
努力には2種類ある、耐える努力と目的を持った努力
努力には2種類あります。
辛くて苦しい努力は報われない
努力してるのに、上手くいかない、どんどん苦しくなっていく。
そんなときは、耐える努力をしている可能性があります。
ここで言う耐える努力というのは、苦しいことに我慢する、辛いことに耐え抜く、という行動を指します。
努力していること=我慢すること、耐えること、になってる状態ですね。
自分では、努力していると思っていても、自分で目的を決めていない状態、もしくは目的が無い状態になります。
だから、ただただ何も考えずに行動だけを続けている状態です。
これを努力と捉えていると、まず報われないでしょう。
成果が上がる努力は、目的を持って戦略を練って行動する
報われない努力ではなくて、報われる努力が何かというと、目的を持った計画的で継続した行動です。
明確な目的を持って、戦略を練り評価する基準を決める。
そして、それに沿った行動を続ける。
それが、成果が上がる努力になります。
報われる努力4つの条件とは?
- 目的を設定する
- 戦略を練る
- 継続した行動をとる
- 評価して戦略、行動を修正する
になります。
ザックリ言って、PDCAサイクルになりますね。
努力というのは、精神の力として捉えられるので、現実ベースで話をすると、一気に興ざめしちゃいますね(笑)
健全な努力は客観的な視点を備えている
報われる努力と報われない努力。
それは、努力が苦労や我慢だけになっているか?
それとも、目的が設定され戦略が練られ、評価されているかどうか?
その違いです。
報われる努力には、客観的な視点が確実に含まれています。
評価するには、数字を見るのが一番ですから、行動した前後で評価する数字の変化をみるわけです。
お金や経済面で言えば、収入がどう変わっているか?
ダイエットで言えば、体重が落ちたかどうか?
数字は嘘をつくことがありませんし、体調やメンタル状態によって上下することもありません。
だから、客観的なんですよね。
人が行動を続ける最大の理由は成果が上がるから
それに比べて、個人の忍耐や苦労は感情であり、自分自身のバイオリズムにも左右されれば、周囲の環境にも左右されます。
ダイエットのために、ランニングをして、めっちゃ苦しい!と感じていても、体重も減らず体型も変わっていなければ、それは報われない努力になってしまいます。
苦しくなくても、楽しくて、続けられたとしても、体重が減ればオッケーですよね。
自分がやったことに対して成果が上がれば、人は氣持ち良く行動を続けることができます。
だから、ジョギングも苦も無く続けられるようになる。
努力家の真相
そうして、3ヵ月も過ぎれば人は別人のようになって、友達から尋ねられるわけです。
これが、努力家の真相です。
・成果が上がる行動をしていれば、楽しくなる。
・楽しいと続けられる。
・続けていると習慣になる。
・どんどん結果がついてくる。
このプロセスを経ることが「報われる努力」なんです。
報われる努力ができるかどうか?
それには、最初の成果が上がるまで行動を続けられるかどうか、に決まってるということです。
目的の設定と戦略が何よりも大事になりますよね。
それでも無駄な努力にハマる理由
こうやって書くのは簡単ですが、継続した行動をして、毎回満足いく結果を得ている人は少ないでしょう。
さらに言えば、多くの人が報われない努力をしているでしょう。
僕自身、過去に報われない努力をしていた時期もありました。
目的が明確に定まっていないままに海外の大学院に行こうと、無暗にポルトガル語を勉強して資格をとったことがありました。
看護師の仕事をしていて、朝早いにも関わらず、5時半ぐらいに起きて、毎日1時間勉強してました。
そして、今は何の役にも立っていません。
もちろん、看護師の仕事はキツかったです。
今となっては良い思い出です。
他にも、看護師を辞めて独立したものの、ビジネスのことが何もわからずに、とりあえずブログを書いてたりもしましたが、なかなか上手くいきませんでした。
やればできる、こんだけやってるから何とかなる、と思っても、毎月、貯金の残高を見てはハラハラドキドキしていました。
今でも、ありますけどね(笑)
報われない努力には中毒性がある
僕の例だけではないですが、無暗な努力を続けて、時間だけが過ぎていき、握りしめた手の中には何も残っていないってことがあります。
むしろ、状況が苦しくなることだってあるでしょう。
例えば、夫からDVを受けている女性が、その人との生活に耐えることを「努力だ」と認識してしまうケースもあります。
それは、「辛い環境に耐える」という行動に中毒性があるからなんです。
そうやって頑張っているとき、何かに耐えているとき、苦しい想いをしているときは、意外なことに「自分は良いことをしている」と判断をしているそうです。
脳の内側前頭前野という部分が活性化していて、これはドーパミンを生み出し快感を感じる状態になるんです。
脳神経の報酬系という働きです。
つまり、”がんばって”努力している状態が続くと、人は判断能力が低下するため、成果が上がる行動を、よりとりにくくなるということなんです。
報われない努力には中毒性がある。
これは、覚えておいた方が良いですね。
こちらの動画も合わせてどうぞ
youtubeでも話しています。
努力する前に自分の幸せを感じて考えよう
2つの努力について話をしてきました。
ガムシャラに行動する前に、目的を明確にして、戦略を練って、継続した行動をとれる環境を整える。
これをしておけば、努力が報われる可能性が高くなります。
報われて成果が上がれば、行動自体がどんどん楽しくなるので、辛さも我慢もなくなりますよね。
僕ら人間は、自分の幸福のために生きているといっても過言ではありません。
何かを得ようとするのも、変化し成長しようとするのも、自分の幸福(他者の幸福も含む)がそこにあると思っているからです。
成果を上げるには、目的を明確にすることが不可欠ですよね。
何か新しいことを始めたり、思いっきり努力をする前に、まず自分自身の幸せが何なのか?
それを明確にしていくと良いですね。
コーチングは、モヤモヤした思考をクリアにして、心の中にある本当の想いに気づくことをサポートします。