あなたはAIのサーカスを楽しめますか?
こないだの木下サーカスを観ながら考えたこと。
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それは、もしAIロボットの技術が発展して、人間と同等、もしくは
それを超えたとき、AIが行うサーカスを僕らは楽しめるのか?
ということです。
今はまだ、機能や技術が追い付きませんが、ヒトと完全に同じ動きができて
人よりも運動機能が高いロボットができるかもしれません。
空中ブランコだって、ジャグリングだって、完全にこなすことができて、
100回に1回はミスをするプログラムを入れれば、
ちょっとした失敗を演出することもできるでしょう。
そのロボットのサーカスをみて、僕らは夢中になることができるでしょうか?
目次
サーカスに僕らが引きつけられる2つの理由
今の段階で、僕らがサーカスを観て感動したりワクワクドキドキ
することの理由は2つだと僕は思っています。
それは、
- 結果の予測が完全にはできないこと
- できないことができるようになること
ではないでしょうか?
その視点をもって、AIと人間の違いを見ていき、
僕ら人間の価値がどこにあるのかを考えてみたいと思います。
まずは、AIロボットが今どんな位置にいるのか知っておいてください。
現代におけるAIロボット技術の進化
仮想通貨、AI(人工知能)、ナノロボット、VR(ヴァーチャル・リアリティ)、
最近は科学技術の進歩が目覚ましいです。
サウジアラビアでAIのロボット、ソフィアに市民権を与えたというニュースが有名です。
こちらはAIロボットのソフィアがニュースキャスターにインタビューを受けている動画。
まだまだパッと見で、皮膚の感覚がゴム素材ぽかったり、動作がロボット的にかくかくしているので、人間ではないことが分かります。
でも、そういった技術もどんどん進み、人とまったく同じような素材を作り出せる可能性もあります。
また、あと数年すると、シンギュラリティ(技術的特異点)を超えて、
AIがロボットの言語を使ってプログラミングをし、人間には
到底かなわない速度で技術革新が進むとも言われています。
東京ゲームショウで展示されていたロボットは遠目からみればなかなか分からないですね。
ロボットだけの世界では予測不可能なことが起こらない?
僕が幼いときに観たアニメでウルトラマンキッズというのがあります。
こんなアニメ。
1991(平成3)年11月17日~1992(平成4)年 5月24日に放送されていたアニメです。
僕は、当時小学校3年生あたりでした。
ウルトラマンが子どもになっていて、宇宙にある色んな星を旅していく
ドタバタ劇ですが、その中で「サーカス大パニック?!」という話がありました。
幼心に観た記憶なので、うろ覚えなのですが、今でも覚えているということは
かなりそう当時の僕の中でインパクトがあったんだと思います。
ある星についたウルトラマンキッズ達の仲間がロボットに
さらわれてしまうんですが、そのさらわれた理由が意外です。
なんと、サーカスで曲芸をさせるためにウルトラマンキッズたちをさらったんです。
というのも、その星はロボットが住んでいる星で、実際に生きている生物はいないんですね。
だから、サーカスでナイフ投げをしたり、綱渡りをしたりしても、
ロボットなので全て成功してしまいます。
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ナイフ投げもドキドキしません。
コンピュータは与えられた仕事をこなすのがその能力なので、
間違うことがなければ失敗することもない。
だから、サーカスで曲芸をしたとしても、ただただ成功するだけ。
失敗して、ケガをすることもなければ命を落とすこともない。
だから、サーカスが成り立たないわけです。
そんなところに、ウルトラマンキッズ達がやってきたので、生物である
ウルトラマンキッズ達にサーカスで曲芸をさせるためにさらったという話なんです。
結局、ウルトラマンキッズ達がドタバタしながらサーカスをやって、
最終的に上手くいって話は終わるんですね。
この話が面白いのは、今僕らが向かう世界で、実際にAI、
ロボットにできない、人だけにできることが何なのか?
人間としての魅力や特性を考えさせられるところです。
AIと人間の決定的な違い。結果予測が成り立つかどうか?
僕らはサーカスを観たり、フィギュアスケートを観たり、
サッカーの試合を観てドキドキします。
他にも、闘牛だったり、闘犬だったり、ハブとマングースの試合
(今は動物愛護の観点からされていないそう)なんかも
ドキドキしながら好奇心の目で観たくなりますよね。
それは、おそらく、結果が分からないところに
ドキドキするからではないでしょうか?
例えば、AIやロボット、コンピュータの役割は仕事を
正確にこなすことなので、できないことはできないですが、
できることに関しては完全な精度でやってのけるわけです。
電卓のボタンをはじけば、125×896(←適当)をやれば、
何度やっても112,000という数字がはじき出されます。
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それが決まった答えだからですね。
たまに「111,999だよ」とかギリギリで間違ったり、
「23だよ、、、うっそー」みたいな冗談をいうコトもないですよね。
もちろん、冗談を言うプログラミングをしたり、
あえて間違うこともするプログラミングをしていればそうなりますが、
それは、そういう目的を持った計算機になります。
それが正解なんですね。
その能力を備えているのに、それができないということはロボットの場合有り得ないんです。
「できないことがある」ことが価値を生み出す源泉
僕らがサーカスを観たり、スポーツの試合を観てドキドキするのは、
結果予測が完全にできないからだと思います。
もっと具体的にいえば、できることができなかったり、できないことができたりする、
不完全性に刺激を受けて引っ張られているということになります。
また、サッカーの超絶的なシュートや空中ブランコや超絶的な
ジャグリングの技を見ても感動するように、
普通の人ではできないことをやってのける姿にもひきつけられます。
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こういうショーの裏側では、しっかり練習しているはずです。
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練習中は失敗することもあるはず。
それは、できないことができる瞬間であり、できなかったことができるようになる変化を素晴らしいと感じているからだと思います。
できなかったことができる変化のことを、僕らは成長と呼んでいますよね。
赤ちゃんが寝返りを始めたり、這いつくばれるようになったり、
立って歩けるようになる、
そういう成長する姿を観てうれしく思うし、
感動するわけです。
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それまでに、寝返りをうとうとするけど、
あと少しのところでコロンといかない状態や、
立とうとするけど、
なかなか立ち上がれなかったりする様子を見ていれば余計に感動します。
そのプロセスが、ストーリーです。
それになって、心が動かされるんです。
つまり、心動かされて感動する要因は、失敗することと、
できるまでやり続けることにあることが分かります。
人間にできてAIにできないことは、意図せず失敗すること、
ではないでしょうか?
つまり、僕ら人間の価値は、間違えたり、失敗することにあるのかもしれません。
何かの目的をもってやり続けることができるならば、
失敗することそのものが価値につながると考えられます。
AIロボットと人間について考えさせられる映画や小説
こちらの本や映画もAIやロボットと人間について、地球の未来について考えさせられるので、興味があればチェックしてみてください。画像をクリックするとAmazonに飛びます。
ブレードランナー 2049
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2049年、LA市警のブレードランナー“K”(ライアン・ゴズリング)はある事件の捜査中に、人間と人造人間《レプリカント》の社会を、そして自らのアイデンティティを崩壊させかねないある事実を知る。Kがたどり着いた、その謎を暴く鍵となる男とは、かつて優秀なブレードランナーとして活躍し、30年間行方不明になっていたデッカード(ハリソン・フォード)だった。デッカードが命を懸けて守り続けてきた秘密—世界の秩序を崩壊させ、人類存亡にかかわる がいま明かされようとしている。
Amazon内容紹介より引用
ブレードランナー原作の小説はこれ、SF界では有名ですね。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
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第三次大戦後、放射能灰に汚された地球では生きた動物を持っているかどうかが地位の象徴になっていた。人工の電気羊しかもっていないリックは、本物の動物を手に入れるため、火星から逃亡してきた〈奴隷〉アンドロイド8人の首にかけられた莫大な懸賞金を狙って、決死の狩りをはじめた!
現代SFの旗手ディックが、斬新な着想と華麗な筆致をもちいて描きあげためくるめく白昼夢の世界! リドリー・スコット監督の名作映画『ブレードランナー』原作。 35年の年を経て描かれる正統続篇『ブレードランナー2049』キャラクター原案。
Amazon内容紹介より引用
失敗を恐れて行動しないことはあなたの価値を下げている
僕らは一般的に失敗を怖がって、やろうと思うことを
やらずに踏みとどまってしまうことが多いです。
僕自身、看護師時代に起業することに対して、
かなり不安になりましたし、なかなか決断できませんでした。
今も、日々のルチーンワーク以外で何か新しいことを始めるのに、
失敗したらどうしようとすぐに行動できないことが多々あります。
でも、失敗することや上手くできないことが、価値につながることが改めて分かったので、どんどん行動していこうと決めました。
あなたも、何かやりたいけど思いとどまってることがあるとしたら、一緒に一歩踏み出していきませんか?
できないことに挑戦することが、あなたの魅力を確実に引き出してくれます。
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余談ですが、AIロボットと人間の会話、こういうのもあります。
トットちゃんスゴイ(笑)
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