お塩の選び方、困ったことありませんか?
スーパーにはいっぱい並んでいるけど、どれも同じものだから、安いのが良いかな?
毎日使うモノだけに、値段だけで選んでいると、体に悪影響を与える可能性あります。
体に良いお塩、美味しくて元気になるお塩を選べるようになっておきましょう。
食品添加物講座の中でもよく質問をいただきます。
良いお塩・調味料を使っていると、味に深みが出て、「〇の素」とか複雑な調味料は要らなくなります。
僕も、よく使う油と調味料にはこだわっていますね。
今回は、調味料の基本である「お塩」について、講座の中でもよく質問される「精製塩と天然塩の見分け方」を中心にして、詳しくお伝えしていきます。
僕は、2018年に加工食品診断士の講座の中で、業界の裏側をかなり学びました。
今の業界は、残念ですが、人の健康よりもお金や経済を優先してる部分があります。
日本で豊かに暮らすには、お金はとても大切ですし、僕らの生活と切っても切り離せられません。
だから、それはそれで大事なんですが、自分の身体にとって良い物を選びやすいようにしておいて欲しいですよね。
学校の授業でも習わないし、表示が分かりにくくなってるので、その点で、消費者に知識を伝える仕組みが必要です。
そして、良いも悪いも判断できるうえで、選べる社会になれば良いと思います。
今は、企業にとって不都合な情報は隠されていたり、分かりにくくされてることもあるので、ちょっとフェアじゃないですよね。
お塩に関して、最も氣をつけてほしいのは、精製している塩か、昔ながらの製法で作られたものかということです。
そのあとに、細かい内容、こだわりの内容をお伝えしていこうと思います。
塩は原材料となる海の成分や濃縮して結晶化する方法によって味にも違いが生まれます。
そのため、料理として使うのであれば、色んな良いお塩を用意していても良いでしょう。
健康レベルを高めて元氣を上げるためには、まずは精製塩ではなく天然塩を選びましょう。
僕も、自分が使っているお塩を販売しているので、最後の欄に商品の紹介もしておきます。
興味があれば、ぜひお買い求めください。
美味しくて元氣がでます。
では、続けます。
目次
天然塩の正式名称は天日塩、天日海塩
天然塩と精製塩の違いとして、お伝えしていくのですが、その前に1つ知っておくと良いことです。
「天然」という言葉が、イメージによって健康や美容に良いという意味を与える可能性があるため、表記上使えない。
「天日」、「天日海塩」というのが、昔ながらのお塩の製法になります。
天然塩というのは、実はお塩の表示上、使えません。
それは、『天然』という言葉が、色んな意味を含んでいて誤解を与えやすい表現でもあるため。
天然着色料と合成着色料だったら、天然着色料の方が体に良さそうなイメージありますよね。
※着色料も実際は、モノによります。
「天然」という言葉自体が、健康や美容のイメージにつながっているので、「天然塩」という表示はできません。
そのため、「天日」、「天日海塩」を選ぶのが良いです。
次に、一目でわかる見分け方について、お伝えします。
精製塩と天然塩(天日海塩)の見分け方はミネラル成分
まず、大切な精製塩と天然塩の見分け方ですが、選ぶお塩の裏側、成分表示を見れば一目で分かります。
精製塩は塩化ナトリウム99%、天日塩はナトリウム以外にも、カリウム、マグネシウム、カルシウムなども含まれています。
そのため、裏側の成分を見て、塩化ナトリウムだけなら、まず精製塩。
上記のような、その他ミネラルが入っているものが、天日塩になります。
なので、体に良いお塩を選ぶときのベースラインは、ナトリウム以外のミネラル分があるかないかで選んでもらえればオッケー。
できれば、塩化ナトリウムだけではなく、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムなどの成分が含まれているモノを選びましょう。
そして、次は、あなたにとって最高のお塩を選ぶために、製造方法を見て選べるようにしましょう。
僕は、天日のみのお塩をおススメしています。
なぜかというと、それが古来からの自然な製法だからです。
お塩の製造方法について知っておきましょう。
塩の作り方はシンプルだけど多種多様、工程は濃縮と結晶化のみ
今は、色んな技術が発達していて、作り方も多種多様です。
イオン交換膜法(膜法)、縦がま、平がま、天日、粉砕、乾燥などなど、製造方法の欄には色んな言葉が並んでいます。
ちょっとややこしいですよね?
しかし、お塩を作る工程は意外とシンプルで、2つのみです。
それは、濃縮と結晶化です。
- 濃縮・・・海水から余計な水分を飛ばした濃い塩水(かん水)を作る工程
- 結晶化・・・かん水からさらに水を蒸発させて固形にする工程
これだけなんですね。
濃縮する工程、結晶化させる工程で、いろいろな方法がとられているんです。
現在、お塩の作り方は主に6種類
今の食品加工の技術でお塩の作り方は主に6種類あります。
- 煎ごう(加熱蒸発)・・・海水を熱して完全に水分を飛ばす
- 膜濃縮・・・イオン交換膜を利用して電気的にナトリウムと他のミネラルに分離する方法
- 天日(天日濃縮)・・・古来からの製法、太陽の光で乾燥させて蒸発させる、にがり成分もそのまま飛ばす
- 天日(天日濃縮)+煎ごう・・・天日濃縮した海水を加熱蒸発して固形化する
- 海水と天日塩を混ぜた後に煎ごう・・・大量の塩を作るために天日塩と海水を混ぜて、再度かん水を作り、そこから加熱して水分を飛ばす
- 噴霧乾燥・・・高温乾燥室にて海水を噴霧することで結晶化させる
固形化したあとに、粉砕や洗浄という工程が入り、製造方法に記載されていることもあります。
僕がおすすめしているのは、完全に天日のみのもの、そして、天日+煎ごう(低温)のお塩です。
煎ごうの温度が高いと、製造するのは短時間でできますが、ミネラル成分が壊れてしまうこともあります。
なので、低温の方がおすすめです。
お塩の裏側ラベルの見本と読み方
実際のお塩の裏ラベルを見て、読み方を参考にしてみてください。
ちきゅうの雫 天日のみの塩
こちらは、僕も愛用しているちきゅうの雫、工程は天日で、濃縮、結晶化したものを粉砕、乾燥して出来上がりです。
伯方の塩は混合、溶解、平がま
こちらは伯方の塩。
いっときトリビアでも有名になりましたが、伯方の塩はメキシコまたはオーストラリアの天日海塩を輸入しています。
それを、伯方の海水と混合します。
そして、濃縮して「かん水」を作ります。「溶解」というプロセスですね。
その後、それを「平がま」で熱して、結晶化していきます。
アジシオは精製塩、グルタミン酸ナトリウムも入ってる
これは、食卓にあるかもしれないアジシオ。
イオン交換膜を利用しているので、精製塩になります。
調味料として、グルタミン酸ナトリウムが入っています。
体のこと考えると、あんまりおすすめできません。
主に流通しているのは精製塩、精製とは何か?
日本で最も流通しているお塩はイオン交換膜法で作られる精製塩になります。
これは、天候に左右されることもなく、安定して、大量に、短期間、安価で作れます。
塩は食用だけではなく、工業用としても使われるので、純度の高い塩化ナトリウムは必需品なんですね。
このような用途に使われています。
意外なほど多いお塩の用途
食用はごく一部なんですね。
精製という言葉の意味も知っておいてください。
精製・・・まじりものを除いて、純良なものをつくりあげること。例:「原油を精製する」
デジタル大辞泉より
このように、海水からナトリウム以外の成分を除いたものが精製塩になります。
スーパーで売られているほとんどのお塩が精製塩です。
イオン交換膜法と縦がま(真空式蒸発缶)によって、作られた物です。
なので、元から存在していた塩素とナトリウム(塩化ナトリウム)以外のミネラルのほとんどはなくなっています。
精製塩のメリット・デメリット
電気の作用で塩化ナトリウムの純度を高くした精製塩は、自然なものではないので、健康を保ち増強するには、あまりおすすめできません。
しかし、精製塩のメリットもあります。
メリット・マイクロプラスチックなどの不純物も除去できる
工業的に作られるので、安価で安定して、大量に作れるのはメリットですが、実はもう1つあります。
それは、塩化ナトリウム以外の成分をほぼ完全に除去できる点です。
昨今、海の汚染が話題になっているように、マイクロプラスチックや油などの化学成分が海に流れ出しています。
中国、韓国、日本近海の海はマイクロプラスチックの汚染も心配されます。
精製塩はそういった不純物も完全に除去できるのは大きなメリットです。
ちなみに中国では、どれだけ汚染されているか国民の理解もあるようで、日本の精製塩が人氣らしいです。
こちらの記事も参考にどうぞ。
デメリット・その他のミネラルが無い
何度もお伝えしていますが、デメリットは塩化ナトリウム以外のミネラルがないことです。
味は人によって好みが分かれるものですが、精製塩は少しトゲトゲしていて、苦みを感じます。
天日塩はその他のミネラルも入っているため、味が丸く口触りも滑らかです。
味に関しては、色んな塩を食べて試してもらうしかありませんね。
「にがり」はあった方が良いのか?
あと、注意してもらいたいモノに、「にがり」があります。
一部の健康本などで、「にがりが多いお塩が良い」と言われたりしていますが、僕はおすすめしません。
にがりは、塩化マグネシウムが主成分ですが、摂り過ぎると下痢やその他の健康障害を引き起こす可能性があります。
また、味も苦みが強くなり、美味しくありません。
昔からの製法では「にがり」をある程度落としてから食べていました。
(完全に除去するわけではなく、できるだけ減らして食べていた)
伝統的な製法というのは、その方法が良かったから続いてきたわけです。
食べ物に関しては、僕はその歴史を信頼しています。
次に、お塩の原材料についてみていきましょう。
お塩の原材料は海水、岩塩、湖塩の3種類
お塩の原材料に関しては、3つあります。
- 海水
- 岩塩
- 湖塩
です。
で、やはりおすすめなのは原材料が「海水」のもの。
というのも、海は生命の源ですから、そのミネラルを摂るに越したことはありません。
岩塩は毎日使う調理用にはおすすめできません
色のついたきれいな岩塩も珍しいので人気ですが、岩塩は昔の海の成分が、気の遠くなるような長い年月をかけて化石になったものです。
そのため、ミネラルも塩化ナトリウムが多く、その他のミネラルは海水よりも少なくなっています。
大粒のものや削ったものだと、口の中で溶ける速度がゆっくりになるため、辛みが抑えられます。
色のついた岩塩を削って、お肉に振りかけて食べるのは、飾りとしては素敵なので、ちょっと良いレストランとかでもやられていますよね。
ちょっとした会食、パーティ用に持っておくのは良いと思います。
湖塩は岩塩になる前のもの
日本には湖塩はありませんが、アメリカやオーストラリア、南米にも塩水の湖があります。
世界の絶景として有名なウユニなども塩湖ですね。
湖といえば、普通は淡水なのですが、塩水の湖なんですね。
その湖の水を原材料にして、作られているのが湖塩です。
岩塩や湖塩を原材料として、それを海水で溶解して作られてるお塩もあります。
製造表示の原材料の欄をみれば、海水、岩塩、湖塩、混合と、書いています。
裏側表示のミネラル成分と製法を見て選びましょう。
体に良いお塩の選び方、まとめ
精製塩と天日塩の違いから、お塩の製造方法、選び方とお伝えしてきました。
まずは、日ごろから料理に使うお塩は精製塩ではなく、天日塩をおすすめします。
裏側のラベルを見て、塩化ナトリウム以外のミネラルが入っているモノを選べば良いということです。
これが、ベースライン。
ここから先は、こだわりになりますが、僕はマイクロプラスチックや海の汚染も考えて、世界自然遺産に登録されている海域の海水を原材料にしたものを使っています。
その海は、オーストラリアにあるシャークベイという海域です。
ジュゴンも生息していたり、ストロマトライトという太古から生きている珊瑚のようなものも、いまだに現存しているところ。
船による油の汚染や家庭排水が一切ない海域だからそうです。
製法はもちろん、天日のみ。
太陽の光で水分とにがり成分を飛ばした、お塩です。
味もまろやかで甘みもありますので、ぜひお試しください。
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お塩についてもっと知る
こちらの記事もお塩に関する内容で、よく読まれています。
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