マーガリン使っていませんか?
ヘルスコーチの徹也です。
しかし、マーガリン以外にも隠れて食品に忍び込んでるトランス脂肪酸があるって知ってますか?
そういえば最近血圧が上がってきたような、、、
ホルモンや血管の柔軟性にもかかわってくるので、ダイエットやアンチエイジングする上でも知っておきたい内容なんです。
マーガリンは食物性の油脂です。
一時期、体に良さそうとみんなが飛びつきました。
当時は、動物性の油の方が血圧やコレステロールを上げるイメージがあったんですね。
しかし、近年、マーガリンを代表とするトランス脂肪酸は、タバコよりも心臓病や脳血管疾患になりやすいと言われています。
アメリカでは2015年から規制が始まり、2018年に全面的に禁止。
世界保健機関であるWHOも、2023年までに根絶声明を発表したりとニュースに取り上げられています。
世界的にこれだけ注目が集まっていて減らすべきと言われているのに、日本ではその対処はされていません。
トランス脂肪酸は、形を変えて色んな食品に入り込んでいます。
生活習慣病の予防にも非常に重要ですが、ダイエットしているときも要注意。
何気なく食べてたそれのせいで、ダイエットが上手くいかないってこともあります。
知らず知らずのうちに食品に入っているトランス脂肪酸を摂取して、太りやすく病気になるコトがないようにしましょう。
動画でもまとめています。
目次
ダイエット中絶対避けたい!隠れトランス脂肪酸と3つの健康リスク
まずは、トランス脂肪酸によって引き起こされる身体の異常についてお伝えします。
- 血管が固くなる
- 血流が悪くなる
- ホルモン系の異常が起きやすくなる
になります。
これによって、心配される病気は、
- 心筋梗塞などの心血管系の病気
- 脳梗塞などの脳血管系の病気
- 糖尿病
- 肥満
- 不妊
- 低出生体重児
などになります。
トランス脂肪酸で悪玉コレステロールが高くなり善玉コレステロールが減少する
コレステロールに関しては、基本的に自然な食材では上がらないということが言われていますが、トランス脂肪酸は別です。
トランス脂肪酸は、血管壁を固くしたり、血液の流れを邪魔して、血圧が高くなりやすくなります。
その結果、心筋系、脳血管系の病気になっちゃうんですね。
ふとしたときに、胸や頭にズキッとした痛みが出現して、バタッと倒れるなんて想像したくないですよね。
そして、糖尿病になる危険性、肥満になりやすくなる危険性も高くなります。
もし、食べているとしたら減らすか、避けてください。
特に注目したい不妊への影響、ホルモンバランスが崩れる
特に注目したいのは、不妊への影響です。
これには、ホルモンの原材料が脂肪から来るからと考えられます。
自然な状態では、脂肪というのは、2つの構造に分けられます。
常温で個体の飽和脂肪酸と、常温で液体の不飽和脂肪酸です。
- 飽和脂肪酸・・・常温で個体、動物系の油、バター、ラードなど
- 不飽和脂肪酸・・・常温で液体、植物系の油、サラダ油、亜麻仁油、フィッシュオイル
飽和脂肪酸はバター、ラード、牛脂など、不飽和脂肪酸はキャノーラ油などの食物油、アマニ油、魚のオイルになります。
で、マーガリンなどのトランス脂肪酸は、不飽和脂肪酸に水素を添加して、固形にした不自然な油になります。
自然界では存在しない油なんですね。
ホルモンの原材料は脂肪酸であり、そこからプロスタグランジンというホルモン前駆体が作られます。
自然な油を摂っていれば、正常なホルモンが作られますが、不自然なトランス脂肪酸が多くなるとホルモンに異常をきたすことも十分考えられます。
また、一般的な食物油も、遺伝子組み換え原材料だったり、オメガ6という不飽和脂肪酸が多かったりするので、量は控えた方が良いです。
詳しくはこちらの記事で。
オメガ3を多く含有するのは、亜麻仁油、えごま油、フィッシュオイルなどです。
が、フィッシュオイルはサプリにすると、ほとんどの製品が酸化しているという報告もあります。
油が豊富な鮭やサバなどを積極的に摂るようにしたいですね。
ダイエット中に食べがちな隠れトランス脂肪酸
ダイエット中に食べがちな隠れトランス脂肪酸があります。
それは、エネルギーチャージ系の食べ物に入っています。
ちなみに、大塚製薬が出しているカロリーメイトに関しては、2011年頃より、トランス脂肪酸を減らし食物油に換えられてるそうです。
色んなメーカーがありますので、コストカットを意識しているところはトランス脂肪酸が入っている可能性もありますね。
大塚製薬を見習ってほしいと思います。
隠れトランス脂肪酸の避け方、特に避けるべき5つの表示
で、これを避けるには、成分表示を見るしかありません。
そして、以下の表示がある食品を避けましょう。
マーガリン=トランス脂肪酸という認識はついてきていますが、知られていない隠れトランス脂肪酸もあります。
マーガリンはヤバいと避けていたとしても、他のモノを食べてることもあります。
要注意です。
特に避けるべき5つの表示(食品)はこちらです。
- 食物油脂
- マーガリン
- ショートニング
- ファストスプレッド
- チェーン店の揚げ物
食物油脂、マーガリン、ショートニング、ファストスプレッドは避けましょう。
そして、コンビニやファミレスなどの安めのチェーン店で揚げ物を食べるのも避けましょう。
良く入っている食品は菓子パン、クッキーなどのお菓子
トランス脂肪酸が使われていて、僕らの生活にありふれたものは菓子パンやクッキーなどのお菓子などです。
コーンスナック、ポテトチップスなどのスナック菓子を上げる油にも使われてる物もあります。
こういったトランス脂肪酸は、ふわふわの柔らかいパンにしたり、サクッとした食感のクッキーやスナック菓子にするために使われます。
昔、青年海外協力隊でグアテマラに2年住んでいましたが、近くにパン屋がありました。
そのパン屋さん、美味しかったんですが、パンが固かったんですよ。
1日置いたらカチコチになって、歯で噛むのも一苦労でした。
その当時、添加物のことなど詳しくなかったので、日本のパン職人の技術はすごい!
「あんなにフワフワでやわらかくて日持ちのするパンができるなんてすごい」
と思っていましたが、職人の技術よりもトランス脂肪酸や添加物の量だったんですね。
アホアホでした(笑)
WHOは2023年までに廃絶予定、世界の対応はどうなっているのか?
国際保健の最高権威であるWHOでは、トランス脂肪酸は2023年までに完全撤廃しようと生命を出しています。
工業的に製造されるトランス脂肪を世界の食品から除くことはWHOが優先する課題であり、2023年までのGeneral Programme of Work (GPW)のターゲットの一つです。
これら有害な化学物質を、より健康的な脂肪や油脂に置き換えるアクションパッケージREPLACEは2018年に発足しました。
要点は以下の通りです。
- 食品の成分を変更し、工業的に生産されたトランス型脂肪を除くこと
- トランス型脂肪の含有量を明示すること
- より健康的な脂肪や油脂の供給を増加させること
- 対応の進捗と成果を評価すること
引用:脂肪、食品、フードサービス業界は2023年までに、工業的製造によるトランス脂肪を加工食品から除くグローバル対応に参加を:WHO事務局長が声明 日本WHO協会
高血圧や心臓疾患系への悪影響は以前からも分かっていました。
デンマークでは2005年に国内での使用を禁止。
3年後の2008年には、10万人中14.2人の割合で心臓血管系の病気が減少したそうです。
ちなみに、アメリカは2009年頃よりニューヨーク州などで規制を開始、2015年に使用基準を改め2018年の5月に撤廃されました。
タバコの害は、日本でもめちゃくちゃ言われているのに、それよりも悪影響を及ぼすトランス脂肪酸については野放しなんですね。
農林水産省の調査では平均0.4%、だから規制しなくても大丈夫?
WHOのトランス脂肪酸の摂取基準は、1日2g未満です。
これは、およその数値で、総摂取カロリー中の1%に納めましょう、と言われています。
で、日本の農林水産省が平成24年に調査した結果では、平均で0.4%だったので問題ないとなっています。
しかし、平均なので、摂り過ぎの人もいますし、全然食べてない賢い消費者もいます。
さらに、平成10年に東京大学と8つの大学が共同で調査したところ、30代~40代の女性で基準値を上回っているという報告もあるんです(読売新聞)。
平成10年に比べると、コンビニの店舗数が飲食チェーン店も増加してますから、恐らく摂取量増えてるのではないかと思います。
国の基準は、産業界やメーカーに有利になる部分もありますから、自分の健康、家族の健康は自分で守らねばいけませんね。
先ずは、成分表示を確認して、これらを避けるようにしましょう。
- 食物油脂
- マーガリン
- ショートニング
- ファストスプレッド
- チェーン店の揚げ物
最後までお読みいただきどうもありがとうございます。
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